10月の唐沢集落と文殊堂


　中信に美しい紅葉を求めて・・・のつもりでしたが、まったくといっていいほど色づく気配はなく、葉が緑を残したまま枯れて舞い散る様子に、今年の酷暑の影響を見たような気がしました。




　久しぶりに訪れた、山形村の唐沢そば集落。まったく変わらないその佇まいに安心しつつ、『からさわ屋』さんにお邪魔しました。蕎麦屋なんですけど、田舎の民家に上り込んで蕎麦をごちそうになるという感覚が好きです。ここには、なぜか作務衣のおっさんもいなければ能書きもジャズもありません。ところで、雑誌等で取り上げられる率No.1であろう『水舎』は、なんと麓のサラダ街道沿いにも立派な店を構えていました。繁盛しているようです。昔から唐沢集落の中でも異質のこだわり蕎麦屋でしたからね。




　辛うじて紅葉を見たという気分にさせてくれたのが、ライトアップされた文殊堂の銀杏でした。昼間の気温は一桁台だったりするので、ウェアはすでにもう冬装備。ここ数年、春も秋もない国になりつつあることをひしひしと感じます。