夏の終わりvol.1

CASIO EX-ZR800

思うところあって、いつものメンバーに事前に示していた夏キャンプのお触れは撤回、私が「ぜひ、この湯にのんびりと浸かりたい」と思うふたつのお宿を予約しました。宿と宿の距離も近いところを選んだので、夕食やチェックアウトの慌ただしさも感じなくて済むはずです。 　初日は、マコちゃんやナベとともに湯田中温泉に向かいますが、やめておけと言ったにも関わらずなぜか押しかけ日帰り参戦したコーセー弟も現れました。とりあえず４台です。

天気予報次第では早朝ビーナスを企んでいましたが、あいにくの空模様でしたので国道19号を北上して藪原から山越えで奈川に向かい、国道158号で松本に出ます。梅雨明け前からお盆過ぎまでの猛暑シーズンを連休なしの仕事仕事で耐え、さぁ〜夏休み!!…と思ったら、どうやらもう真夏は終わってしまったようです。入道雲の湧いていない信州の風景を眺めながら、昨年の東北同様、モヤモヤとした気持ちだけが湧いてきます。

青木峠に向かう途中、ナベちゃんが「三好礼子さんの店、たしか朝霧からこのあたりに引っ越したはず」と言い出したので、せっかくですからお邪魔してみました。オーガニックな昼食の出来上がりを待っているとコーセーから連絡が。 「単車、エンジンかからんッス!」 「マジか!?」 内輪ネタでもうしわけないのですが、これを【フジる】と申します。宿を予約しているのですから大いに困ります。イヤ待てよ…ここにコーセー弟がいるではありませんか!? 「もしも兄ちゃんが来なかったら…」 「ハイ？」 「ユー、泊まっていきな!!」 「え゛っ??」 代打人質確保です。

標高1040mの青木峠を越え、国道143号で上田方面に向かいます。７月に走ったときとは逆ルートになります。もはや肌寒いくらいです。寒冷地仕様の裸イダーが突如現れましたが…。 「安心してください。穿いてますよ」 「はいはい」

せっかくなのでお気に入りの湯に立ち寄ってから、砥石城跡の脇を掠めつつ菅平高原から小布施へと走り、本日のお宿へと向かいます。なお、コーセーも無事出発できたとのことでしたので、午後３時、上田市内で弟は解放します。 「無事に帰宅したらメールしてくれ、兄ちゃんにな」 「イヤです!!」 なんだかよくわからない兄弟です。

私たちもコーセーも、ほぼ同時に湯田中温泉の宿に到着しました。さっそく貸切風呂に入りましたが、こじんまりとした家族風呂かと思いきや、泳げそうなくらい広い風呂でした。狭い駐車場が満車なのに二輪用にゆったりと屋根の下のスペースを確保してくれましたし、食事もたいへん美味しく、非常に満足な宿でした。で、そもそもお目当ての桃山風呂は…

これまた大満足。皆で、「これはすごい!これは素晴らしい!!」を連呼しておりました。朝風呂にも入りましたが、湯温ぬるめでゆっくりと目を醒ましながら浸かれるのもありがたい、まさに名湯です。 「いやアレですわ。フジらなくて本当に良かったッス」 と、コーセーも申しておりました。