信州という名の癒し

CASIO EX-ZR3000

蕎麦に夢中になり始めて25年近くになりますが、上田界隈の蕎麦屋巡りをした頃は(観光地の有名な老舗蕎麦屋なんて…)と鼻で笑って、JAZZ屋や作務衣屋、それにちょい盛千円屋や能書き屋に夢中になっていた我ながら残念な痛々しい時期でしたので、ついぞこの老舗を訪れることはありませんでした。しかしその後、改めて普通の蕎麦屋巡りを心掛けるようになってからというもの、ずっとこの蕎麦屋さんが気になっておりまして、2016年、ついに実食です。 　いやぁ〜、参りました。おいしかった。これで普通盛り700円です。美味い蕎麦を腹いっぱい食べたいという客の望みを、JAZZも流さず、作務衣も着ず、蘊蓄も語らずに、町の片隅にポツンと存在する食堂のような小さな蕎麦屋さんこそが叶えてくれるという現実に癒されてまいりました。

日本全国の温泉巡りもまた、欠かさず続けてきた旅の楽しみですが、こと信州に関して言えば迷うことなく泉質ナンバーワンだと断言できるこの温泉で、また、風呂上がりのイチゴ牛乳で、プファ〜〜と癒されてまいりました。

お気に入りの宿のお気に入りの露天風呂で、空を見上げながら呑む缶ビール。最近のマイブームです。カナカナカナと鳴く蝉の声にも木々の葉を叩く大粒の雨の音にも、大好きな信州の空気を感じて癒されまくってしまいます。 　まもなく梅雨も明けることでしょう。青い空と入道雲と焼きとうもろこしをホロ酔い妄想し、こうして信州にいながら(今年も真夏の信州を走るぞ)と誓うのでした。